2009年1月10日土曜日

「多文化共生と国内植民地主義」-西川長夫名誉教授の講演

みなさんへ

横浜国立大学「差異と共生」プロジェクト講演会の案内を
添付資料にしました。
西川長夫、立命館大学名誉教授の講演です。
2月2日(月)14:40-17:00 
場所は横浜国大です。
詳細は添付資料をごらんください。
聴講希望者は一応、私の方に連絡いただければ幸いです。

私が今更西川さんのことを紹介するまでもないと思いますが、
私の理解では、日本人研究者として、植民地主義とは何か
ということを最も深く思索され、実存的にかつ現実の問題
として捉えていらっしゃると思います。

日本においては非正規社員の解雇の問題が取り上げられて
いますが、そこに多くの外国人労働者が含まれていることは
周知の意実です。しかし一方「多文化共生」というのは、
当たり前のこととして政治、経済、教育の分野において
誰もが語るようになってきました。

「多文化共生」はグローバリズム、新自由主義(市場原理主義)
とは切り離すことはできない問題ですが、無条件に賛美される
ことが多く、それらとの関係については深く論議されることは
ないように思われます。

「多文化共生」の世界的、歴史的な意味を日本の場において
考察しようとされているのが今回の西川さんの講演のタイトルに
表わされているような気がします。

多くの方が参加されることを期待します。

横浜国立大学「差異と共生」プロジェクト講演会
「多文化共生と国内植民地主義」
日時:2月2日(月)14:40~17:00
講師:西川 長夫 氏

立命館大学名誉教授、比較史・比較文化論。
著書には『国民国家論の射程――あるいは<国民>という怪物について』
(柏書房、1998)、『増補 国境の越え方――国民国家論序説』
(平凡社ライブラリー、2001)、『戦争の世紀を越えて――
グローバル化時代の国家・歴史・民族』(平凡社、2002)、
『<新>植民地主義論――グローバル化時代の植民地主義を問う』
(平凡社、2006)等。


--
崔 勝久
SK Choi

2009年1月9日金曜日

阿部三選準備着々報道!

みなさんへ

年初のあいさつでは、阿部市長は三選は白紙と白を切っていましたが、
この間私たちが確信していたように阿部三選はほぼ確定です。
闘いはこれからです、みなさん、がんばりましょうね!


時事通信配信の1月7日付「官庁速報」電子版に以下の記事が出て
いました。

◇3選出馬の見通し

〔川崎市〕(11月18日任期満了)
阿部 孝夫65市長        無現
岡本  一63神奈川労連特別幹事 無新(共産推薦)

 自民、民主、公明、社民の4党の推薦を受けて再選を果たした
阿部氏は、去就について明らかにしていないが、03年に自らの
任期を3期12年までとする「多選自粛条例」を制定した経緯から、
逆に「3選までの意欲は十分ある」と受け止められている。
 08年11月に開催したパーティーには、共産を除くほぼ全政党
の関係者が顔をそろえ、3選に向けての土壌づくりは着々と進んで
いる。
 阿部氏は、危機的状況だった市財政を立て直すため、思い切った
行政改革を断行。「阿部さんでなければ、川崎市は破綻(はたん)
していた」(公明党幹部)など行革に対する評価は高い。また、
常設型住民投票条例を制定するなど主な公約は実行した。議長を
出している自民は、表向き市長を支える姿勢を崩していない。
自民と同じ議席数の民主は「今のところ白紙」としている。
 
ただ、行革に対する反発も根強く、「これまでは我慢したが、
3期目は明るい展望を示してもらわなければならない」と本音を
漏らす与党関係者は少なくない。 岡本氏は、前回に続き立候補
に向けた準備をしている。推薦予定の共産は「保育所の民営化など
阿部市政は福祉を切り捨てている」などと批判を強めている。


--
崔 勝久
SK Choi

skchoi777@gmail.com
携帯:090-4067-9352

2009年1月1日木曜日

明けましておめでとうございます。今年の課題です

みなさん、あけましておめでとうございます。

昨年は体調はすぐれなかったのですが、大きな展望を見出した1年でした。
今年はその具体化を目指して淡々と歩みたいと願っております。
本年もよろしくお願いします。

昨年最後に読んだのが、『公共性』(斎藤純一、岩波書店)と『勝間和代の日本を変えよう』(勝間和代、毎日新聞社)でした。前者は、私たちが求めてきた「開かれた地域社会」という考え方が歴史的にも求められているというをこと知らせてくれました。後者では、日本社会の変革ということが大きな流れになり、それを一人一人が主張する世の中になりつつあるということを感じました。勝間和代が注目されるのはそのためなのでしょう。彼女は「マイノリティの大逆襲」と「戦後システムの更新」を予言・主張します。

今年は、川崎市の市長選があり、私は歴史の大きな流れを実感しつつ、「在日」としてこの40年求めてきたことを具体化したいと願っています。私は「在日」の権利の主張ではなく、「住民自治」というキーワードにたどり着きました。住民が一人一人自分の問題を責任をもって担い、実行していく仕組みが作られる中で日本社会は変革され、「在日」もまた地域住民として参加していくことが可能になると考えるに至りました。

私たちの主張に賛同する市長立候補者であれば、当選すれば当然のこととして、公務員の国籍条項は撤廃することでしょう。ネオ・リベラリズム(市場中心主義)下の弱者である女性、青年、高齢者に目を留めた政策を立て、戦後60年のシステムを更新する「住民自治」の仕組みを提案するでしょう。最低賃金、同一労働同一賃金制度に関しても具体的な提案をしていくでしょうし、保育園や学童保育の充実によって働く女性を支援するに違いありません。

ということで、夢は広がります。この夢は、国民国家の枠に留まらず、住民が国籍に関わらず一人一人自分の生き方を求める世の中にしていく歴史的な課題なのでしょう。この歴史的な課題に参加していくことに大きな喜びを感じます。

みなさんもこの一年、健康でお過ごしください。みなさんのご活躍を祈念いたします。


崔 勝久
SK Choi

skchoi777@gmail.com
携帯:090-4067-9352