2009年9月30日水曜日

市長選用のサイトを立ち上げました

川崎の市長選は意外な展開になってきました。
宮崎知事の東国原の「第一弟子」が立候補し、
自民が支援するそうです。8万5000の固定票をもつと
言われる公明党が追随するとなれば、強敵です。


http://blog.abe3.boo.jp/
完全に若い、携帯世代を対象にしました。携帯電話でも
きれいに見れます。


街頭で配布するビラで、サイトを知らせ、15日の集会で
反阿部の結集をはかりたいと考えています(三位一体方式です!)。
不十分なことは十二分に承知しながら、やるっかないという
気持で、楽しんでおります。
みなさんのご協力お願いいたします。

2009年9月29日火曜日

自民、唯是氏支援へ 東国原氏ブレーン無所属で出馬

自民、唯是氏支援へ 東国原氏ブレーン無所属で出馬方針 (神奈川新聞)

川崎の市長選が「面白く」なりました。東国原市長のブレーンで、「都市・地方振興フォーラム」代表の唯是氏が立候補を決め、自民党が支援するそうです。公明も乗りそうですね。

このフォーラムのHPには、次のようにあります。しかし活動内容、沿革から見ると、2007年にできたばかりで実態はよくわかりません。例の東国原と自民党の古賀を引き合わせたフィクサーのようです。72年生まれですから、35歳ですか。

尊敬する人物として、大川周明を挙げていますから、危険な臭いがしますね。若く、イケメン(?)で政治センス、行動力、広い人脈あり、東国原の「一番弟子」とのこと。芸能界にも通じているようで、満を持して川崎からデビューという感じですね。強敵です。

是非、15日の「ストップ・ザ・阿部三選 <現市長>を落選させる市民の会」集会には来ていただきたいですね。

都市・地方振興フォーラム
▶理念◀
 都市・地方振興フォーラムは、「中立公正」「客観性」「不偏不党」を基本原則に、特定の個人や団体の利益・不利益ではなく、広く公益に資することを目指して活動する
▶目的◀
 都市・地方振興フォーラムは、都市や地方が直面する様々な社会問題に関し、政治・行政・経済・文化・経営の各専門分野のみならず、関連諸領域や地域住民の視点を包含する総合的な検討・議論を深め、多角的な政策やアイディアの提言を行なうことで、地域振興に貢献する

2009年9月28日月曜日

調布ムルレの会30周年記念 特別市民講座で講演

今年になってすぐに講演依頼があり、レジュメも準備をしていたのですが、あっと言う間に9月になり、26日(土)に調布に行って話をしてきました。

30年も継続して「在日」問題に向き合っていらっしゃる主宰者の坂内さんをはじめとしたみなさんの真摯な姿勢には頭が下がります。坂内さんとは、<在日朝鮮人問題>について私がICUの学生のときに無教会の高橋集会で話をしたことがあり、それ以来のお付き合いということになります。40年ということですね。

当時、生意気盛り(今もそうですが)で、話した内容が小冊子になり、それが韓国で翻訳されているとのことです。坂内さんから与えられたタイトルは「在日朝鮮人から日本人に問う」というもので、田中宏さんや著名な歴史学者が講演されるような場で、私が何を話せばいいのか悩んでいました。

私は自己紹介に以下のことを記しました。
「在日朝鮮人である私がどのような資格で、何を日本人に問うのか。過去、日立就職差別闘争から40年、在日朝鮮人への差別を『歴史の歪み』と認識し、“被害者”として“加害者”である日本人の責任を問うてきたが・・・自分たちの責任はどこで問われるのか、ずっと考えてきた。来るべき社会(歴史)への責任という次元では、日本人も朝鮮人も皆同じ、足元で『開かれた地域社会』建設に向けて共に歩むべきで、それこそ私たち『在日』を含めた皆様との共通課題ではないのか」

当日話した内容もそれに沿ったもので、「在日朝鮮人から日本人に問う」というとき、その目的語は何か、恐らく「歴史的な責任」ということが念頭に置かれ、そのことを当事者から話してもらおうということであったのでしょうが、私は、「歴史的な課題」を強調し、それは朝鮮人が日本人に「問う」ものでなく、共に担うものではないかという、日頃の主張を披露しました。この「責任」から「課題」に至るまで、私は40年かかったということですね。

日本で最も外国人施策としては進んでいる(とされている)川崎市の実態、「当然の法理」、阿部三選阻止について説明をしました。30名ほどの聴衆者には少しわかりにくいかとも思いましたが、終わった後、(お世辞も半分含めて)比較的、好評でした。特に同じ「在日」の女性からは、「在日」もまた民族主義を克服していいかなければならないという、多くの「同胞」からは絶対に受け入れられないような内容も、それこそ自分の言いたいこと、よく言ってくれたと「称賛」されました。二次会のビールのおいしかったこと!

聴衆者の中には川崎の方もいらして、市長選のことに関心を示した方もいらっしゃいました。15日は、阿部の対立候補者を招いて、阿部市政の何が問題と考えるのかについて、私たちの関心事に応えてもらう場を設定しました。自民党からの候補者も内定したようで、それに公明が便乗するのかどうかわかりませんが、いよいよ阿部現市長、共産党の岡本、民主の福田、自民のXの4名の決選です。

彼らは国籍条項の撤廃についてどのような見解を示すのでしょうか、みなさん、15日(木)には是非、来て下さいね!

2009年9月25日金曜日

福田紀彦、民主党推薦市長選候補者との面談、印象

福田紀彦、民主党推薦市長選候補者との面談

今晩、福田氏の超多忙なスケジュールの中から、約40分の時間を割いてもらいました。 話した内容は、

1.「従軍慰安婦問題」や南京事件を否定し、日本の賛美に終わるような他の民主党の議員との違いを明確にしてほしい(阿部は問題だが、福田氏がそのような「右翼」的な議員と同じだから、それだと選挙は棄権するか、むしろ阿部の方がましという逆キャンペーンが張られている現況を説明する)。
2.横浜の教科書採択(自由社)をどう思うのか、川崎でも同じことをするのか。
3.川崎の「国籍条項」の問題と、阿部の「準会員発言」をどのように思うのか。
4.南高校の問題についてはどう思うのか。
5.15日の「ストップ・ザ・阿部三選」集会への参加の要請。

氏はまだ若く(30代後半か)、高校からアメリカで学んだらしく、人の話はじっくりと聞き、自分の知らないことは知っている振りをすることなく、率直な意見交換ができる人物とみました。一番心配した、巷間言われている「右翼」ではないと判断しました。どちらかというと、リベラルな考えの持ち主なのでしょう。極端な主張、例えば、南京事件はなかったとか、「従軍慰安婦問題」はすべて軍がやらせたというような考え、主張は受け入れられないと話していました。

しかし、アメリカのケネディの影響で国を愛することを強調し、右だ左だとレッテル貼りをすることはよくない、歴史観で市政の在り方を論じることはできない、検定教科書のうちどれを使うかは、彼が目指す「コミュニティ学校」で自由に選択させるべき、などと状況を踏まえてその真っ只中で自分の考えを述べるというのではなく、一般的な(特にアメリカで見聞きしたような)意見に終始していたので、今後、選挙運動の中で、自分の具体的な態度・意見を明確にすることを求められるようになるでしょう。

「国籍条項」の問題や、「準会員」発言の問題は全く知らなかったようです。まあ、川崎市選出の県議であっても知らないことは仕方がなく、恥ずかしくもなく、今後勉強して知って正しい判断をしてくれればわけです。私たちの『日本における多文化共生とは何か』を贈呈しました。上野千鶴子さんのことは全く知らなかったようで、まあ、それ自体は何ら恥じることではないのですが、さすが黙っているわけにはいかず、福田さんはあまり本を読まないタイプですね、と言いました。

南高校の件では時間もなく、住民の不安の解消のためには行政と住民とで合同調査をすること、跡地をどう活かすのかについては住民も参加して論議・決定するようにすること、 この2点をしっかりと考えておいてほしいと言っておきました。氏は、南高校の状況は県の行政からの説明からしか聞いていないようです。しかし、住民の不安の解消や施設建設に住民が参加することは、何がなんでもわかるでしょう。そう願いたいですね。

今後、10月5日と15日、市長選候補者を呼んでの討論会の場が設定されているので、福田氏も自分の立場や主張を明確にしていくものと思われます。

2009年9月24日木曜日

川崎市職員労働組合と日立製作所労組との類似性―朴鐘碩

川崎市職員労働組合と日立製作所労組との類似性―朴鐘碩

第40回日立製作所労働組合ソフト支部定期大会「すべての議案が可決される」  

8月4日開催された定期大会の結果は、組合から説明もなく8月27日発行の(大会から3W以上遅れ、紙切れ1枚の)チラシ「ユニオン ソフト」のみで知らされました。

ソフト支部委員長は、「課題は残したものの一定の成果は残せた」と冒頭挨拶しています。「夢ある未来への前進~豊かな個の実現と働きがいのある職場づくりをめざして~1.ゆとりある豊かな生活の実現をめざして2.安心と働き甲斐ある職場の実現をめざして3.人に優しい社会の実現の実現をめざして4.組織の強化発展をめざして」また、「統制委員と表彰者」が決まり、「すべての議案が可決され」ました。「表彰者」は、「表彰規程に基づき」組合役員・委員11名、「特別表彰」は、組合出身の横浜市会議員と女子ソフトボール部」が選ばれました。

「表彰された」役員・委員は、心から喜びの表情はなく、どことなくぎこちない感じです。なぜか視線は下に向いています。

しかし、なぜ、このような「表彰規程」があるのか、役員・委員、横浜市会議員、女子ソフトボール部が何故「表彰」されたのか、何を基準に「統制委員」を選んだのか、説明がないため疑問に感じている組合員は少なくありません。また、この大会には「ご来賓」としてソフト執行部から中央委員になった2名、元衆議院議員、横浜労働者福祉協議会事務局長、全労災横浜支所課長、中央労働金庫戸塚支店長が出席しています。一般組合員(は参加できない)の意見を反映するより、何故このような人たちが「ご来賓」として出席し、定期大会で挨拶するのか、組合(議案)とどのような関係なのか組合員には理解できません。

予め指名され、普段意見・要望など出さない、組合活動に関心もない、沈黙している組合員が「自ら立候補する」形式で「信任」された代議員130名が出席したはずです。「時短取組、単身者住宅手当、「政権交代をし、私たちの声を国政に届けてもらえるよう」な衆議院選挙、各種共済PR、組合イベント充実」などの質問・要望が代議員から「出された」ようです。

しかし、こうした質問・要望は、本当に代議員から出されたのか?職場の組合員の意志を反映したものか?誰が提案したのか?疑問です。拳を上げた「大会代議員のみなさんの「団結ガンバロ-」三唱」の顔(写真)の姿は、これから「組合員の権利を勝ち取ろう!」という「ガンバロ-」ではなく、上からの押し付け(やらせ)と言いたいことも言えない、自分(個)を犠牲にし、指示に従うしかない悲壮感だけを代議員の表情から私は読み取ります。

「HITACHI」で働く20代、30代のエンジニア(正規労働者)は、企業社会で長生きするために自らを殺して、沈黙する以外にないのでしょうか?川崎市職員労働組合と川崎市長候補・阿部孝夫の(自治体の)「政策協定」(http://anti-kyosei.blogspot.com/ 2009年8月23日)は、民間企業日立製作所経営者と労組幹部も同様な関係と私は理解します。具体性のない、「行政改革」には、「人権の尊重と平和への貢献」「多様性と個性を尊重し、多文化共生社会の創造」「高齢者、障がい者などが安心して暮らせるまちづくり」と地域住民の現実生活と乖離した表現となっています。

労働者の人権を擁護すべき市職労多田昭彦委員長と「外国人は準会員」と差別発言した、新自由主義者・阿部孝夫市長の「労使協議」は、「安定的な労使関係」「職員の意見反映に努め、職員総参加の市政運営を推進」と記されていますが、「政策協定」は職員(組合員)の声を反映したものか疑問です。

日立労組定期大会の議案にあるように、これは「組織の強化発展をめざして」います。「個の実現」「人権の尊重」「多様性と個性を尊重し、多文化共生社会の創造」と裏腹に組織維持と幹部の延命を優先しています。弱い立場にいる労働者(個)の存在(人権)を無視する組合は、組合員の汗と血の結晶である組合費を使って「政権交代」をめざす特定政党あるいは新自由主義者を支援します。

私の職場に「政権交代実現」のチラシが組合掲示板に貼られましたが、組合員は見向きもせず、喜びの表情を見せることも話題にすることも全くありません。逆に白けている感じです。組合(連合)幹部が応援・期待した「政権交代実現」で、組合員(個)の意思を尊重するのでしょうか?組合員が自由にものが言える、開かれた職場環境になるのでしょうか?それは期待できないでしょう。

ものが言えない職場、幹部の延命、組合員の人権よりも組織維持を優先させるなど足元に存在する多くの問題と矛盾を不問にしたまま、「個の実現」「人権の尊重」「多様性と個性を尊重し、多文化共生社会の創造」はできません。

9月1日の川崎の防災訓練は、軍事訓練か(!?)
























皆さんへ

9月1日の川崎で防災訓練は、自衛隊による軍事訓練のようでもあったようです。その時の貴重な写真を入手しました。写真と一緒に送られてきたメッセージには、「阿部市長は率先して、川崎港東公園を「首都圏防災拠点」としてしまい、また「有事法制成立は意義あること」と言って、そこに自衛隊等の訓練場所としてしまいました。」とあります。

まさに阿部は憲法「改悪」論者であり、「いざという時に戦争に行かない外国人は『準会員』」として、『会員』である日本人は、戦争に行くべきものとしています。

小林よしのりの数年前に出した本の帯には、「戦争行きますか? それとも日本人やめますか?」とあったそうです。

崔 勝久

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
川崎の防災訓練は、軍事訓練(川崎市職員からの投稿)
9月1日川崎区東扇島東公園で行われた「八都県市合同防災訓練」の写真を送ります。当日、私は勤務で動けませんでしたが、T氏が1人でゼッケンをつけて、会場内を歩き回り、写真を撮ってきました。

下から 1 ヘリポートに着陸しようとする自衛隊大型ヘリ 2 海上自衛隊輸送艦を母艦としてそこから出てきたホバークラフト2隻が公園内の人工海浜に着岸 3 自衛隊車両  4 これも ホバークラフト  5 動員された小中学生たち  6 ホバークラフトから緊急医療車が降りる 7 阿部市長の講評を整列して受ける関係者(行政 消防 警察 海保 自衛隊等)

阿部市長は率先して、川崎港東公園を「首都圏防災拠点」としてしまい、また「有事法制成立は意義あること」と言って、そこに自衛隊等の訓練場所としてしまいました。そして今、住民を「自主防災組織」に組み入れ、また小中学生を動員して自衛隊車両への乗車体験などをさせています。日常生活に自衛隊が入ってこようとしているのです。

2009年9月21日月曜日

戦争に行くから国民なんだってー滝澤貢(日本キリスト教団 川崎教会牧師)

みなさんへ
連休はいかがお過ごしですか。川崎教会の滝澤牧師のブログから、以下の文書を引用させていただきました。「いざというとき戦争に行かない外国人は準会員」という阿部の、市長当選のときに放言されたこの内容は、民族団体、市民運動から抗議を受けたが、これまで通り、「共生」政策を続けるという阿部の甘言で、すべて矛を収めてしまいました。

しかし8年経った今、阿部に抗議すべきは、「在日」への差別に対する抗議でなく、日本社会そのものを愚弄する発言と理解する動きがでてきました。阿部は国民国家の本質を云うつもりであったのでしょうが、日本は戦争をしないと憲法で明記している国なのです。

阿部の発言を「在日」への差別と捉えてしまった運動の体質、及び阿部本人に「口封じ」をした「在日」のリーダーの行動、これらはすべて歴史の一過程として受け留めつつ、新たな視点を提示して、歴史を切り開く流れに参加するべきだと私は思いいたりました。みなさんはどのように考えられますか。

崔 勝久
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

戦争に行くから国民なんだってー滝澤貢(日本キリスト教団 川崎教会牧師)

「いざというとき戦争に行かない外国人は準会員」。
これは阿部孝夫現川崎市長の言葉だ。 この言葉を逆から考えてみたい。外国人(定住外国人も含むということだが)が準会員なのであれば当然日本人は正会員ということだろう。

いろいろなところでわたしは自分の考えを表明してきているが、わたしにとって、こういう「単純二分法」ほどかみつきたくなる論法はない。阿部市長の言い分ではわたしは否応なく「日本人=正会員」に組み込まれることになる。そうなると、わたしは否応なく彼の定義の前半にも引きずられることになるのだ。

つまり「外国人=戦争に行かない」の逆、「日本人=戦争に行く」の中に組み込まれる。単純二分法とは白か黒か、表か裏か、二つに一つしかない。それ以外という選択肢はない。 ということは、「戦争に行かない日本人」というカテゴリーはあり得ないということだ。わたしは喜んでそのカテゴリーに入ろう。

だが、阿部氏のカテゴリーにはない。そうであれば、わたしも安心して所属できるカテゴリーを阿部氏に基本姿勢を変えてでも作ってもらうか、そうでなければこういう市長には辞めていただくほかない。 「中央の小泉、川崎の阿部」。ワンセンテンス・ポリティクスをうまく使ったつもりのお二人。

だが、ワンセンテンスは決して政治をわかりやすくしたのではない。劇場化しただけだ。そしてその劇場の聴衆は、やがてもっと確実なものへと目を向けるようになる。大衆は馬鹿ではない。単純二分法やワンセンテンスを武器にする者たちは、やがて大衆から疎まれる。「現実」とはそれほどには単純ではないからだ。 大衆を支配しようとする者たちは、あの手この手を使う。だが被支配者は選挙という「最悪を避ける」力を行使して反撃する。川崎は今がその時。

日本基督教団川崎教会  のブログより
http://kawasakich.exblog.jp/8983954/

2009年9月18日金曜日

川崎市長選で現職・阿部氏 民主候補「風吹かない」(神奈川新聞 9・17)

川崎市長選で現職・阿部氏 民主候補「風吹かない」(神奈川新聞 9・17)

阿部現職知事が強気です。「仕上げの4年にしたい」と意欲を示し、「(民主党推薦の)福田(紀彦)さんが立っても、風が吹かないのではないか」という認識を示したそうです。

政治家というのは、鉄面皮といいますが、よっぽど面の皮が厚くないと務まらないですね。8年間自分を支えてくれた自公に、何の挨拶もなく切り捨て、民主単独の推薦を哀願して断れたのですから。阿部「市民党」を名乗るそうです。

彼にまともな「認識力」があったら、みっつの与党から推薦を断られるということはなかったでしょう。彼が民主党の「風は吹かない」と判断したということは、「風が吹く」可能性が高いということでしょうね。阿部「市民党」になって、「逆に私を支援する個人、団体が固まってきている」というのですから、大した自信家です。まあ、阿部さーん、結果を見てみましょう。阿部の三選は絶対に阻止して見せます!

「いざというときに戦争に行かない外国人は、『準会員』」「会員と準会員の間で差別があって当然」と当選時から言い放ってきた阿部は、まさに戦争肯定論者、憲法「改悪」論者であり、「中央の小泉、川崎の阿部」と時代に乗って当選したのですから、時代の要請で、今回は落選させなければならないのです。

しかしムードで終わらせず、ムードに乗ってでもどうあっても落選させ、新市長にどうして阿部ではいけなかったのかという点をしっかりと質す必要があります。10月25日の選挙までこの点に力を注ぎたいと思います。みなさん、いかがですか。

2009年9月16日水曜日

市長選、民主党本部 推薦決定 福田氏が3基本政策(朝日10・16)

市長選、民主党本部 推薦決定 福田氏が3基本政策

朝日新聞は今日の朝刊で、神奈川版トップ記事にして福田氏が民主の正式推薦を受けたことと、彼の基本政策を伝えました。

今週中のマニフェストを発表するそうですが、昨日発表された3つの基本政策は以下のものです。
1.地下鉄よりも教育や医療、福祉優先
2.官僚依存の市政からの脱却(市幹部の天下りの撤廃)
3.区への分権

彼の歴史観はHPからは伺えませんが、出された3つの政策はまさに私たちが主張してきたことと一致します。「天下り禁止」は阿部市政に対する批判です。「区への分権」は大いに評価すべき点ですが、今後、現在の「区議会」との違いや、外国人住民の政治参加をどのように理解するのか、知りたい点です。

共産党推薦の岡本氏もまた地下鉄建設に反対の意向と聞いていますが、まだ本格的に市長選の焦点にしていくという点では曖昧です。また地方自治の具体的な指針がないこともこの間、数度にわたり指摘してきましたが、ここも岡本陣営の弱点です。さらに岡本陣営は、 外国人施策に関しては、「参政権」の実施を国に働きかけるという程度の水準で目新しいものは何もありません。私は、これは岡本陣営の勉強不足、また国民国家論を基本にして未だに党員の「国籍条項」をもつ共産党の体質と関係すると見ています。

今後、市長選候補者に対して、歴史観(教科書問題を含む)、地方自治の在り方、外国人施策(国籍条項の完全撤廃)などについて明確な回答を求めていきます。みなさん、一緒にやりましょうね。

2009年9月15日火曜日

阿部「市民党」を自民、公明は支持するのか?


阿部「市民党」を自民、公明は支持するのか?

さて、今日、初めて川崎市議会を見に行きました。
なんと言うか、とても退屈なところですね。質問、再質問、回答も事前に全部官僚と話し合っているのですから、あれだと、全部ネットで流せばいいと思うんですが・・・

阿部「市民党」に対して昨日は、自民党は阿部の変節を強く批判し、独自候補を匂わしたようです。今日の公明は、大した批判もなく、独自候補に関しては触れませんでした。そこで巷では、摩訶不思議な噂が流れだしています。

自民と公明は、一旦は怒りのポーズをしながら、結局、阿部を裏で支えるのではないかというのです。それは自民が本当に独自候補を擁立できるのかということにかかっているのかもしれません。杉山なにがしという自民の県議は、結局、降りたそうです。準備不足と言いながら、きっと、どこからか何かしらのプレッシャーがあったのでしょうね。

これから各候補に対して、こちらの疑問に対して明確な回答を求めたいと考えています。民主本部の小沢、岡田、鳩山たちが賛成しているという永住外国人の参政権をどう思うのか、政府見解の「当然の法理」については? 外国籍公務員の昇進・職務の制限を制度化した国籍条項の完全撤廃はどうか? 南高校の跡地を阿部は大型ショッピング・センターにすべく県知事にURに売却するように要請したが他の候補はどうか? などなど一杯ありますね。阿部を批判する個人・グループは反対する内容を明確にしましょうね。

そうそう、なんで途中で投げ出したかよくわからない(隠れ右翼の)横浜市長は、4年をかけて(まさに右翼の)人材を登用して、戦争を反省しない教科書を採用させました。まさか、川崎に次期市長はそんなことを目指さないでしょうね、これも要確認です。阿部三選阻止の運動はこれからですね。

民主党総支部協議会は、阿部・福田両氏に何を尋ねたのかー阿部を落とした内幕

吉井さんからのメールで、民主党の岩隅千尋市議のブログを知りました。その中で、彼は阿部ではなく、福田を選んだ協議会での10日の「面接」時の情報の一部を公開していました。
http://blogs.yahoo.co.jp/chihiro1890/39970870.html


岩隈:「市営地下鉄問題は、どう考えますか?」

阿部市長:「新しい枠組みを考える。新交通システム、電池電車のようなシステムに切り替えコストを半減する。計画変更と住民投票はセット。いずれにしても、今使っているお金はムダになるので見直しは必要。」

新交通システム案などはじめて聞きましたよ。だったら、私の議会での答弁に、もっと真摯に答えて欲しかったかぎりです。 私の議会質疑なんて、けんもほろろにバッサリ切り捨てられたんですから。

福田県議:「地下鉄は原則反対。大型公共事業よりも人にお金をかけたい。待機児童問題にお金は回したい。児童生徒の基礎学力向上など教育施策も考えたい。」

地下鉄問題に関する、福田県議のお答と私の案に隔たりはありませんでした。 以上の点から私がどちらを支持したのか明白でしょう。

私は、先日も自身のブログに書きましたが、「私」を考えずに「公」の観点から判断いたしました。 そして、総支部協議会での決定が県連の決定にもなったのです。

2009年9月13日日曜日

民主 分裂選挙か 川崎市長選 一部市議が現職支援(神奈川新聞 9・13)

民主 分裂選挙か 川崎市長選 一部市議が現職支援(神奈川新聞 9・13)

おなじみの光景が見え始めました。市議・県議・国会議員による協議会で、誰が選ばれようとみんなで一致して支援しようとなっていたはずなのに、多数決で24名の協議会のメンバーで決定した(福田14票、阿部9票 白紙1票)ところ、市議会議長の潮田なにがしは、自分は連合(市職労)の支援を受けて当選しているから阿部を支援すると、反旗をひるがえした模様。それなら最初からそういえばいいのにね、そうか阿部は勝つと思っていたのか。いずれにしてもこの福田の勝利は若手市議のおかげでしょう。

民主党市議団団長の飯塚氏は、同じく市職労支援で連続当選している人物。外国人最多地区の川崎区選出で、今回はどうすんでしょうか、市職労の意向に従うとなるのか、自分を推してくれた区民の意向を聞こうとするのか、そんなものは無視するのか。民主主義の代議員制で選ばれたんだから、後は自分勝手というところなんですかね・・・

読者のみなさんはここ連続のメールで川崎の事態を理解されているでしょうが、もう一度、整理しましょう。現市長の阿部は自公を捨て民主単独の推薦を求めたが、若手のアメリカ帰りの福田県議が民主の推薦を受けることにほぼ決定(まさか、いまから本部がひっくり返さないでしょう、阿部は小沢事務所にアプローチしているという情報もありますが)、阿部は「市民党」として独自に出馬。後は自民が独自候補を模索中(公明はそれに乗るでしょう)、自民の県議の杉山は党の支援なく立候補。後は、共産党推薦の岡本氏が出るので、計5名の闘いということになりそうです。

断トツで勝つ可能性があるのは都議選と国政の流れからして、民主の福田紀彦。断トツの勝利がないとしたら、杉山を除く4名がドン栗の背比べをというところか。40%の得票率であれば、20万票を誰がとるかの勝負になり、40%を超えるとすると、無党派は福田に投票する可能性が高まるでしょう。得票率が下がると、公明党の基礎票8万5000の行く方がどうなるのか・・・

共産党の岡本氏は今年の頭から立候補を表明し、労働組合と共産党市議団と町内巡りなどをやってましたが、保育園などで思い切った施策をだし、署名活動に精をだしていることが功を奏すれば、ぎりぎり勝利の可能性もありそうです。

神奈川新聞の2面では、市職労の大会に出席した阿部は、自分を支援している労組に、目一杯の愛想をふりまいていたようです。新聞は皮肉っぽく、“頼みの綱”の市職労が気にしている新人事評価制度について「目的は皆さま方の仕事を楽にすることなどと、“リップサービス”を忘れなかった」そうです。阿部と市職労に「喝!」。あほか、あんたら、185名の職員が精神疾患で長期治療を余儀なくされており、8年で30名もの正規職員が自殺しているというのに、おふざけでないよ、まったく。

その市職労に30名もの外国籍公務員がいます。彼らはどうして沈黙を守っているんでしょうかね。そうか、郷にいれば郷に従えっていうやつですかえ(急に花魁調になりんした)。阿部はやっぱり、「多文化共生」を言い続けるんでしょう。そうか、そのスローガンを阿部が掲げる限り、外国人公務員や、差別問題に関わってきた市民運動・NPOも阿部支持、あるいは沈黙を守るというわけですね、わかりやすーい。

「在日」の参政権について想う


「在日」の参政権について想う

昨日の日経で、小沢が永住権を持つ「在日」に参政権付与を約束したということは、岡田や鳩山及び仙石という民主の重鎮が賛成していることからして、実現するかもしれませんね。勿論、民主の中でも強く反対する人も多いらしく、簡単ではないと思われます。

「在日」の選挙権については、韓国でも、大統領や国会議員選出の選出する参政権が付与されることが決定されたとのとこと。そうなると、「在日」は韓国での国政選挙、日本での地方選挙に関して参政権をもつことになり、意志表示の場が増えることを喜ぶ人が多いようです。

しかし日本の地方自治の在り方を見ていて、私はいつも疑問に思うのですが、現行の代議員制度というものを民主主義の絶対的な基準として捉えていいのでしょうか。まずそこが疑問です。川崎で考えても、選ばれた首長や市議というものは、一旦選ばれると好き放題、やりたい放題で、そこに選出した住民の意向が反映されるということはありません。

勿論、リコールという選ばれた者に異を唱える手段がないわけではないのですが、3万人以上の人口で実現された例はないとのこと。結局、今の代議員制では、選んだ者と選ばれた者との関係は固定されており、選んだ者は見守るしかないということになります。投書やデモという手段があるではないかと言う人もいますが、それはどうでしょうか。

私は政治参加とは4年に1度、投票することだと揶揄するハンナ・アーレントに関心があります。意見の交換が保証される場は、今の代議員制度ではなく、今後地方自治の分権の名で、道州制が実現されれば、さらに住民は自分の意思を表現できず、統治の対象であり続けることになります。

そういう意味で、私は、韓国の大統領や国会議員選出の権利ができたと喜ぶわけにはいきません(ひねくれ者なのでしょうか)。また身近なはずな日本での地方選への参加も、根本的に日本の代議員制度に問題があるのであれば、その変革に関わることこそ、「在日」が模索すべきことと思います。「埋没」ではなく、「変革」を求めたいですね。

地方選は、住民の意見の交換が可能は範囲の、小さな行政区であるべきでしょう。区単位で予算をとり、公選公募で選ばれる議員は日給1万円くらいにして、区の議会は夜、住民が参加できる時間帯に開催されればいいですね。そういう地方自治であれば、当然、「在日」も住民当事者として選挙権・被選挙権も付与されて当然です。それは条例で保証されます。私はその方向で考えていきたいのですが、みなさんはいかがでしょうか。

2009年9月12日土曜日

永住外国人に地方参政権付与 小沢氏、実現へ意欲(日経 9・12)


永住外国人に地方参政権付与 小沢氏、実現へ意欲(日経 9・12)

朝日にはなかったのですが、日経は、小沢が永住外国人に地方参政権付与(最高裁は肯定)を改めて約束したと報道しました。この席には民団幹部が参加したようなので、民団側の強い要請に従って民主党議員が会談の場を設定したものと思われます。

民主党内の力関係からして、小沢のこの発言の意味は大きいと思われます。民団の参加には、その背後に韓国政府がおり、小沢は韓国政府へのメッセージを発したと見るべきでしょう。しかし党内にはかなりの反発が予想されます。

しかし岡田克也が会長をしている「永住外国人法的地位向上推進議員連盟」では、北朝鮮を除くことと、被選挙権は含まれていないことを報道されていません。私はそのようなものは在日の政治参加とは観ません。まあ、一歩前進ということは認めますが。

阿部市長「市民党で」、民主、福田県議を推薦


阿部市長「市民党で」、 民主、福田県議を推薦(朝日 9月12日)

やはり予想通りの展開です。民主は、若手・イケメンの福田県議を推薦することを決定しました。それなりの筋を通したことになります。

一方、阿部は、自公民どこからの推薦なしに、ただ連合の推薦で「市民党」で出ます。これも予想の範囲内です。自民党県議の杉山なる人物は自民党の推薦を受けられず、自民党は独自候補を擁立する模様です。公明は自民につくのか、どうでしょうか。

私は自公民の推薦を受けられず、阿部が選挙戦から辞退しないで、最終ラウンドまで残ることを願っていました。準決勝ではなく、決勝選に顔をだしてくれて幸いですね(笑)。これで徹底的に闘えます。

杉山某なる県議は泡沫候補でしょう。私の予想では、110万人の選挙人のうち、これまでであれば得票率は40%弱なので、得票数は40万とみましょう。杉山は泡沫候補なので、岡本・福田・阿部・自民候補はそれぞれの基礎票と党の人気度からすると、それぞれ10万票にいくら上乗せするのかという厳しい闘いになるものと予想されます。連合の基礎票などしれているのですが、経済界、医師会、町内会などは阿部支持を早くから表明していたので、そのままいくとすると、15万票には到達しそうです。

得票率は国政選挙の後、市長選と同日実施される参議院補選があるとはいえ、そんなに高い得票率は期待できないでしょうね、いって、45-50%というところでしょうか。そうすると5万―10万という得票を誰がとるのかによって勝敗がつくことになるでしょう。

浮動票がこの程度であれば、公明党の基礎票8万5000票が大きく影響するように思えます。東京都議選のように民主の無名の若手が勝ったという時代の風が川崎にも吹くとしたら、民主の福田が飛び出る可能性があります。他は飛び出ることはなく、接近戦にもちこみたいところでしょう。

私は10月10日(土)午後と15日(木)の夜、1000人集会の会場を「外国人への差別を許すな・川崎連絡会議」の名前で押えました。あくまでも阿部三選阻止ということで、阿部以外の候補者(阿部もいれてもいいのですが、来ないでしょうね)に私たちの懸念する問題点をぶっつけ、彼らがどのように答え、彼ら同士がどのように議論するのかを見る場を住民が中心となってもちたいですね。

みなさん、いよいよここまで来ました。やりまっせ! みなさんのご協力をお願いします。
主催は実行委形式がいいと思うのですが、事務局に参加してくださる個人・団体の参加をお願いします。

2009年9月11日金曜日

市長選 民主、福田氏を擁立 きょう県連で決定(朝日新聞 9月11日)

市長選 民主、福田氏を擁立 きょう県連で決定(朝日新聞 9月11日)

朗報です! 
自公を捨て、民主党からの推薦一本でやりたいと民主にすり寄ってきた阿部現市長を逆に民主は切り捨てました! 連合・市職労は阿部に反発する若手議員たちに、個別に阿部支援を執拗に迫ったようですが、結局、若手を中心とした新しい芽が、このような結論をもたらしたものと思われます。

私たちが個別議員や、県連、民主党本部、国会議員に働きかけたことがどれほど功を奏したのかわかりませんが、一応、これまでのところは、こちらの要望したことが実現しました。しかしまだ最終決定ではありません。県連が正式決定するまでは予断を許せません。

朝日は「自民も独自に擁立する方針」と伝えました。自民は阿部との政策協定を白紙に戻すことを決定したそうです。もし民主党県連が福田紀彦を推薦することを決定したら、阿部は市長選を放棄するか、無所属で出るしかなくなりました。自公民の協力を得られないところでの選挙戦は常識的には不可能です。市民の間で人気があるわけではないですから。それとも必死になって無所属で立候補して何か、「驚くべき」ことでも発表するのでしょうか。

順調にいけば、福田民主と、岡本共産の一騎打ちになるでしょう。或いは阿部が断念しないのであれば、三つ巴ということでしょうか。私たちは、以下の点の実現を候補者にぶっつけ、彼らの対応を見たいと思います。勿論、阿部市政の下での問題は多くあり、これからは個別に取り上げたいとおもいます。

1.県立南高校の跡地の問題、及び建物解体過程で生じたアスベスト問題に対して。
2.地方自治の在り方として、分権化を進め、住民参加の地方自治を区単位の小さな行政区で実現する。
3.在日の政治参加は、新たな地方自治のあり方が実現するとき、参政権(選挙権及び被選挙権)も条例で認められるべき(最高裁は認定済み)。
4.地下鉄建設は中止。北部のミニバス網の整備。主に地下鉄建設のための110億円の基金を福祉・介護に使う。
5.日本初の国籍条項の完全撤廃。

みなさん、まだまだ安心はできません。闘いはこれからです!

2009年9月10日木曜日

「史上初」の選挙が終わってー滝澤貢(日本基督教団 牧師)

「史上初」の選挙が終わってー滝沢 貢(日本基督教団川崎教会 牧師)

 「8月の総選挙は史上初」「一党が308議席を獲得したのは史上初」と、初物づくしで真夏の総選挙は終わった。民主党の躍進は事実上の選挙戦となった40日間の世論調査で一度も変わらなかったが、結果だけ見れば「320超」には至らなかった。むしろ、意外に自民党も復活したという印象がある。

 本格的な政権交代は初めてなのだから、想像のつかないことが多いのは確かだろう。これからどうなるのか、本当のところ誰にもわかりはしない。ただ、「これまでと同じではダメ」という意思表示が示されたのだ。では代わりに何がでてくるのか。わたしは不安より興味を覚える。

 選挙後には様々な評論が賑わった。その中で「小選挙区制の恐ろしさ」に言及したものがあった。得票数だけを見れば自民・公明対民主に圧倒的な開きはない。だが、小選挙区は僅差でも全体の色が変わる恐ろしさを持っている。1996年以来それをいいように操ってきた政権・政党が今になって「問題だ」などと発言したら、それこそ見識が問われる。だが、確かにその恐ろしさ、つまり民意をいかに正しく反映させられる否かについて、真摯な議論が積み上げられ良いのではないかと思う。ただ、その議論を議員が行っては意味がなくなってしまう。

 さて、10月には川崎市長選挙がある。衆議員での圧勝を受けて民主党は地方首長選挙で自民・公明との相乗りを止めるらしい。「中央の小泉・川崎の阿部」のスローガンで2選を果たし、3選にも立候補表明した阿部孝夫氏は、これまで自・公・民・社の推薦を受けていた。その選挙協力体制に対し、民主党本部が待ったをかけたわけだ。衆議員選挙でさえ、自民党公認者が「自民党」の看板を後ろにさげたくらいだから、阿部氏も当然早くから「市民党」「市民派」を強調していたのだが、さてどうなることだろう。

 選挙とはもともと魑魅魍魎の渦巻く魔界ではあるのだが。
(2009年9月6日 川崎教会週報より)

民主党川崎市総支部協議会 笠浩史会長への公開の要望と質問

民主党川崎市総支部協議会 笠浩史会長へ

10日の朝日新聞によれば、現在阿部現市長、福田県議、その他1名の計3名が民主党の公募に応じたとありました。3名の立候補者の面接をするとのことですが、お伺いしたいことがあります。

1.まず、最終決定はどのような方法でなされるのでしょうか。3名に「面接」をするということは、密室で限られた人が会って話を聞くということでしょうか。協議会はわずか25名なのに、全員の前で候補者は自分の意見を述べ、参加者からの質問にも答える必要があります。是非、「密室」での面会をやめ、公開の場で質疑をしてください。

2.最終的に民主党からの推薦者を決めるのは、挙手ですか、無記名投票という民主的な手続きでなされるのでしょうか。各協議会メンバーに対して、連合や市職労、または団長からの露骨な阿部支持の強制があると聞いています。従って、是非、選挙は無記名投票でお願いします。

3.3名の政策をメンバーたちに発表させ、3名の違いは何かの議論は保証されないのですか。これでは何を基準にして民主党候補者を決定するのかわかりませんし、市民は納得できません。例えば、阿部市長は一貫して地下鉄建設を主張して、民主党市議団の住民投票にかけるという意見と合わず、7月には話し合いそのもが決裂しています。阿部市長は、民主党の公約すべてに従うと言っていますが、確認ください。

4.自民党は、8月に阿部市長との政策協議会を締結することを決定しています。これは自民党独断で進めることでなく、両者で協議してきたことは明らかです。自民党の推薦は断っても、政策協議は締結するのか、破棄するのか、明確にすべきです。

5.自公民の「相乗り禁止」を命じた民主党本部に対して、自公の推薦を受けないと国政選挙の後、急に言いだした阿部市長に対して一般の市民はそれは単なる形式だと怒っております。この住民感情を貴協議会は無視して、「相乗り」ではないという形式だけ整えればいいと考えているのでしょうか。このメールは公開で全国に流れます。笠議員のお考えを民主党の候補者を決定する前におしらせいただけるようにお願いします。--

崔 勝久
SK Choiskchoi777@gmail.com
携帯:090-4067-9352

川崎市長選 民主、3氏面接へ(朝日9月10日)

川崎市長選 民主、3氏面接へ(朝日9月10日)

朝日は、「週明けにも結論」という見出しです。
3名というのは、言わずと知れた民主にすり寄り、これまでの盟友の自公を切り捨てた阿部現市長と、県議の若手・イケメンの福田紀彦(37)と、もう一人30代の男性ということです。

県連は協議会(民主党川崎市総支部協議会)の意向を受けて県連が決定するということですので、実質的には、協議会が誰を選ぶかで決定されるということになります。

協議会は25名(市議18名、その他県議、と国会議員)の構成で、今回福田県議が当事者になったので、24名が民主党の候補者を決定することになります。どういう風に決めるのでしょうね、多数決、それも挙手か投票か、これは不明です。

市議団では圧倒的に(出席者16名中14名が)阿部を下ろすべきだということであったのに、今は情勢はまったく五分五分ということのようです。どうしてでしょうね、計算が合わないですね。

それは連合・市職労幹部が阿部擁立に必死になって、個別に各議員を「説得」しているからだと思われます。まったくなんというおふざけでござりましょう。市職労は、仲間がこの8年間で28名が自殺し、184名が精神的な病(不調)による長期療養者であるということをどう思っているのでしょうか。

阿部支持で、市職労はどんなメリットがあるのでしょうか。恐らく、職場と賃金の確保を
阿部に約束させようということでしょうが、これはありえません。国は一定の率での職員の削減を決めているので、ある意味では誰が市長になっても、職員削減は避けられないのです。ちなみに同じ140万人という人口なのに、正規職員数は京都が9433人で、川崎は14247人です。勿論、減らせばいいということではありません。しかし組合は、自分たちの権利だけ守られればいいというのであれば、市民感情からは完全に遊離しています。

いずれにして、週明けには協議会はだれを民主党推薦候補にするのか決定します。改めて、市議・県議・国会議員の見識に注目しましょう。

2009年9月9日水曜日

川崎市長選選、阿部を含む複数が民主県連に応募

いよいよ秋らしくなってきました。
みなさん、風邪など引かぬようご注意ください。

神奈川新聞は今朝の一面トップで、「川崎市長選 福田県議が浮上」とスクープしました。朝日は、複数の県議の応募しているらしいと伝えています。

阿部一人が県連に応募したとなると結局、今日の午後5時締め切りなので、このままでは阿部の不戦勝勝ちになると憂慮して、昨日深夜まで、これまで私たちが立候補を説得してきた人物を、県連に推薦するかたちで登録しようとどたばた劇を演じてきたのですが、今朝のスクープですべての行動をストップしました。

擁立を願った人物が、最終決断しなかったこともあったのですが、私たち市民から候補者を立てるということは断念しました。この福田なる人物と民主単独の推薦を願い応募した阿部のどちらが選ばれるかという勝負になりました。

福田県議とは、新聞報道によると、「川崎市出身で米ファーマン大卒業。松沢成文知事の衆議院時代の公設秘書を経て、2003年の県議選で初当選」とのことです。道州制に賛同していることからして、松沢知事と同じ、ネオりべ派の民主党員というところでしょうか。HPを見るに、39歳のイケメンで、選挙で勝つには、「民主党で、若く、イケメンであればいい」とのたまわった民主党幹部の言葉通りの人物ということです。

さて、これで川崎の連合、市職労が推薦を決定した阿部と福田県議のどちらを県連は選ぶのか(複数者の応募とあったので、これ以外の可能性もないことはないようですが、恐らくはこの勝負が本命)、ということになる模様です。最終的には、県連が選んだ人物(阿部か福田)と、岡本一(共産党推薦)候補の一騎打ちになるのでしょう。

昨夜、岡本一候補の決起集会に出席し、彼の公約を確認しました。市民の生活擁護を第一に掲げ、30万人弱の獲得を目指しているようです(勿論、これだけとれれば当選です)。これまでは110万人の40%以下の投票率で、25万票以下でも当選してきたのですが、今回は国政選挙の熱が残っていれば選挙する人も増え、30万票があればと選対は考えたのでしょう。ちなみに前回岡本候補は14万票をとっています。共産党の基礎票6万にどれだけの浮動票をとれるのかが鍵です。

一方、民主は、阿部の場合、これまで彼を押してきた公明と自民を切ってでも民主単独推薦を申し入れたので、結局、公明党の基礎票8万5000と、自民8万(?)の多くを失うことになり、福田県議も民主単独では浮動票を頼りにしないと民主単独では、共産党と同じくらいの基礎票しかないと思われます。

まず、民主県連で、阿部が落ちることが一番望ましいのですが、いずれにしても、民主対共産という構図の中でどちらが選ばれるかですが、私たちとすれば、私たちの要望を両候補者に提示して、どちらが要望に応えてくれるのかによってどちらを推すかを決めるということになります。二人を呼んで、公開の討論会をやってもいいですね(阿部が落ちた場合、阿部三選阻止の1000名集会を公開討論に切り替えることになりますね)。

国籍条項の完全撤廃(岡本候補は承諾)、行政単位を小さくする地方自治のあり方の模索(条例で外国人の政治参加を認め、選挙権・被選挙権を認める)、南高校跡地の問題(アスベストと大型ショッピングセンター建設)、地下鉄建設に反対(ミニバス網の整備)、これらの点を昨日、岡本候補にはメールで提示しています。

後は民主ですね。阿部は問題外。問題は福田紀彦なる人物です。さて、川崎以外に住む方には情報がいかないと思いますので、情報が入り次第、報告します。

崔 勝久SK Choi

2009年9月8日火曜日

民主党本部への直訴ー自公民「相乗り禁止」は形式でいいのか

民主党の躍進、おめでとうございます。

国政選挙が終わり、各地の地方選が始まります。10月25日に政令都市川崎は国政選挙後、全国初の地方選になります。小沢幹事長候補はわざわざ川崎の民主党に電話をし、自公との「相乗り禁止」を厳命されたと聞いています。

しかし川崎民主党は、その言葉に従うような素振りをしながら、実体としてはこの8年間続けてきた自公民路線を踏襲しようとしています。各党とは等間隔で無党派で出馬すると明言していた阿部現市長は、この数日、態度を急変させ、自公とは切れても民主の推薦で出馬したいと公言しています。

民主党協議会は、それを受けて、阿部を候補者の一人として受け入れると代表が発言しました。一方、自民党は8月6日に阿部との政策協定を締結すると発表しました。これは自民の一人芝居ではありえません。そういう協議が両者の間で進められてきたことは、だれにでもわかることです。形式的に阿部を民主だけが推進するときめたところで、市民は誰も信じません。それは自公民路線の新たなバリエーションと見抜くでしょう。

自民が阿部と政策協定を締結したかった最大の理由は、地下鉄建設であると推測します。阿部は民主が政権を取ったので、川崎の民主推薦で当選した方が、地下鉄プロジェクト推進に有利だと朝日新聞で語っています。これこそ、語るに落ちたというもので、地方のプロジェクトを決定するのは住民ではないですか。政権担当党に頼めば有利になると発言するとはなんたることでしょう。ちなみに、川崎の民主党は住民投票にかけるべきだと主張しているのに、阿部はアンケート調査さえやる必要はないと、お互いの主張が食い違い、7月の阿部との協議では、物別れに終わったそうです。

民主党本部は、自公民の「相乗り禁止」は形式でいい、と川崎民主党に指示したのでしょうか。それが小沢さんの本意だったのでしょうか。そんなことをしていたら、川崎の市長選をはじめ、全国の地方選挙で、自公との対立で勝利するということが実現できるのでしょうか。来年の参議院選挙で勝てるのでしょうか。民主党県連に、8年間自公民路線を歩んできた阿部は認めないと指示してください。

川崎市民は「できレース」を決して許さないでしょう。民主党県連は、明日5時までの公募で、阿部からの立候補を受け付けると公言していますが、一般人から推薦するにも、その用紙さえ、川崎民主党市議団には置いていませんでした。結果として阿部だけが公募に応じるしかけになっています。本部が本気なって地方選挙のあるべき姿を指導してください。

2009年9月6日日曜日

阿部、民主党、恥を知れ! いいかげんにしなはれ

「来月の市長選、3選へ阿部市長 「民主単独」推薦を希望」

今朝の朝日は、阿部との単独インタビューの内容を報道しています。

「候補者を私に一本化してもらえるなら、(自公の推薦を断っても)民主党の単独推薦を受けたい」そうです。朝日は、阿部を候補者の一人とすると答弁した(民主党県連の)笠代表の言葉を、唯一、伝えていました。

8月に自民党川崎市連と政策協定を結んだが、阿部はそれをないことにする、ということのようです。阿部は自民を切ってでも民主の推薦を受けると言う限りは、円滑な議会運営のためにも自民党(合わせて公明党)に、一定の「飴」を与えないことには、運営はできません。従って、阿部は自公から妥協を迫られるのは間違いなく、まともな市政を遂行することはできなくなるということは、明らかです。

民主党よ、恥を知れ! 
国政の流れで民主にすり寄る阿部を、民主は受け入れるのか、これは「できレース」で、民主は阿部との話を水面下進めていたに違いありません。いいかげんにしなはれ。甘えたらあきまへんで。姑息な手段を取り、民主の流れに擦り寄る阿部をきっちりと切り、阿部市制を批判する新人を擁立すること、これがすべてです。

単独推薦であれば阿部を推すというのであれば、阿部の政策を認めることになります。8日に民主党は候補者の一本化をするとのことですが、地下鉄はどうするのか、住民投票を求めてきた民主に、アンケート調査さえ拒んできた阿部とどこで手を打つのか、福祉・教育分野での予算を削ってきた阿部と民主党は同じということなのでしょうね。

そういえば、南高校の跡地を学校や病院、保育園、老人ホーうムなどに使わせない条例を提案したのは、民主党の団長でしたね。そうか、同じ穴のムジナ、ということですね。よくわかりました。あまりに見え見え、again、いいかげんにしなはれ、阿部はん、民主党はん。

2009年9月5日土曜日

川崎市長選の奇奇怪怪

川崎市長選の奇奇怪怪

今日の朝日、神奈川新聞は、民主党川崎市総支部協議会(国会議員3名、県議4名、市議18名、計25名)で自民と公明とは相乗りせず、独自候補を立てることを決定したと報道した。神奈川新聞はつっこんで、「民主が阿部氏を推薦する場合は、自民、公明が後から推薦を出す『後出し』を受け付けない」と報道し、朝日は、「阿部市長も候補の一人として検討する」と書いている。

阿部は自民党と市職労と政策協定を締結し、連合神奈川は阿部推薦を決定している。これは、阿部が自民と民主の支持をとりつけたが、国政の流れを受けて民主にすり寄りはじめ、自民との関係は政策協定まで結んだが表面上白紙にし、民主推薦の看板を掲げて選挙に臨みたいと考えていることを意味するのだろうか。この場合、自民との関係は実質的に維持するということになる。

公明党の動向はどうなるのだろうか。恐らく自民と距離を置くしかないが、実質的には阿部との関係を維持したいのかもしれない。そうなると阿部を推薦せず、裏で支える方向を検討していると思われる。

それとも川崎の民主党協議会は、民主党本部の意向を受け、完全に民主独自の候補を出す方向を決定したが、曖昧な表現をして、阿部推薦を決定した連合を批判する表現を避けているのか。あるいはまだ阿部支持の含みをもたせているのであろうか。いずれにしても奇奇怪怪、ここは明確に阿部市政を批判し、新たな川崎の在り方を打ち出す「新人」が登場することが最も望ましい。

川崎市職員の驚くべき自殺率

猪俣市議から驚くべきデータをいただきました。平成19年度の職員の政令指定都市別、自殺率です。

日本全体で毎年3万人を超える人が自殺しているということは知っていたのですが、人口 1億2000万人として、0.00025%ですが、川崎は非常勤職員を含めて(16,073人)で自殺者は5人にもなり、0.00031%です。

勿論、このデータの分母には子供が入っていないので、単純な比較はできませんが、それにしても驚くべき数字です。

私は阿部市政になってから、この8年で自殺者が30人という話を聞いたことがあるのですが、平成19年1年で5人ということは8年で40人ですから、まんざら間違いではないようです。いやはや、地方公務員というのはなんともストレスの多い職業ですね。

ちなみに川崎は政令都市中で2番目、1番は京都で、9433人の正規職員中8名(京都は川崎とほぼ同じ140万人)です。こうみると川崎の正規職員数は14,247人ですから、川崎の職員数は圧倒的に多いということになりますね。

猪俣議員にはこの8年間の職員の自殺数、精神病の治療を受けている人の数の調査を依頼しました。改めて報告します。

2009年9月4日金曜日

今日の記者会見のもつ意味

今日の南高校の現場です。この写真だけでも粉じんがもうもうと飛散してことが見て取れるでしょう。しかし建物の建築については規制が厳しくても、解体に関しては何もないに等しいのです。ここにアスベストが含まれていると想像すると背筋が寒くなります。

今日、川崎の記者クラブで南高校近くの住民が記者会見をして、工事現場に関わる人から検体が持ち込まれ、調べた結果、アスベストが発見されたのです。住民側はこの検体が本物かどうかわからないと 市側は言うに違いないとわかっていたので、市と住民側とで共同で南高校と周辺の調査をすることを市長、環境局局長と対策課部長宛てに9日までに回答するようにとの要望書を出しました。

これは市長自らがアスベスト公害について、「アスベスト対策は市民の健康と関係する大変重要な案件」と議会で答弁しているので、避けて通ることはできないと私たちは考えています。

さらに、民主党市議団は市側にアスベスト調査をすることを要望することを決議し、団長が局長に直接
会って要望したということですから、市側は県がアスベストはないと言っているのでない、としらを切ることはできないはずです。いずれにしても9日には市長の考えがわかります。

検体の真偽を問うということは、こちらが悪意で、他から南高校と関係のないところからアスベスト含有の物体を検査させたかも知れないと疑うことです。現場から、内部告発として資料を出してくれた本人に私たちはマスコミの前に出てもらうことはできません。だから、疑うのであれば、一緒に検査をしようというのですから、これは当然の要求です。

私たちは、各党派にすべて公開質問をして、今回の報告書をどのように考えるのか、市側にアスベスト 調査をするように要望するのかしないのか、要望しない場合はその理由を尋ねる予定です。そして市長選を前にして、各党派及び、市長はどれほど住民の不安解消に誠意をもって対応しようとするのか、 確かめたいと考えています。

市側が再び、県の顔色を窺って、アスベストはないと言っているのでありませんと答えることがあれば、 民主党は市議団で決議をしましたが、他の政党の意見もあきらかにしてもらって、私たちと一緒になって市の対応を迫ることになるでしょう。

崔 勝久

2009年9月3日木曜日

浦和青年の家跡地からアスベストー川崎と全くケースなのに・・・


浦和青年の家跡地のアスベスト砕石除去作業の様子=さいたま市浦和区(浦和青年の家跡地利用を考える会提供)
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/saitama/090902/stm0909021844014-n1.htm

この件は、川崎の南高校の件と酷似しているので、報告します。県の所有である「浦和青年の家」が日本赤十字社に売却され、アスベストが含有されていると思われるものは全て除去したということでしたが、解体した跡地の中から再生砕石を採集して、専門の検査機関に分析を依頼したところ、「1-10%のアスベストが含まれていることが判明した」のです。

しかも写真にあるように、作業員は手作業で処理をし、まったく無防備な体制で作業をしており、そのことに抗議した市民団体の抗議によって、県は日赤と協議して、「建設工事の一時中断を決めた」ということです。

これは川崎の場合とほぼ同じ事態であるにも拘わらず、川崎の場合はアスベストはないと言い張り、ここまで何の処置もなされて来なかったのが、住民の不安が的中し、やっぱり瓦礫の中にアスベストが発見されたのです。

さあ、ここで川崎市は誠実な対応をするのか、アスベストは県がないと言っているからないと言い張るのか、市長選を前にして市長の決断が問われるところです。

いずれにしてもアスベストの怖さに対する行政、業者それに一般市民の無知、無関心は早急に対応しなければならないように痛感します。この件は、今後の建物の解体の在り方に大きな影響を与えるものと思います。

明日、記者会見を持ちますー南高校解体の瓦礫からアスベストが出てきました!

台風の後、すっかり秋らしくなってきました。
みなさん、お変わりございませんか。

先週、県も市も南高校を解体した瓦礫にはアスベストはないと主張してきましたが、内部告発者が持ちだした検体の調査結果が出て、アスベストが確認されました(特定非営利活動法人「東京労働安全衛生センター」の報告書より(8月27日))。

これで解体が始まってから2年間、周辺は粉じんに悩まされてきたのですが、その粉じんにアスベストが含まれていた可能性があったということになります。

民主党市議団は、明日、住民の不安の解消のために、住民と共同で、校舎の瓦礫及び周辺の保育園・小学校の土壌にアスベストが含まれていないかの調査をするように環境局局長に、要望することを本日決定したとのことです。

南高校周辺の住民は、明日午後、支庁の記者クラブで記者会見を持ち、報告書の内容を発表して、阿部市長にアスベスト調査の要望を出すことになりました。

阿部市長は議会で、「アスベスト対策は市民の健康と関係する大変重要な案件でございますので、しっかりと取り組んでいきたいと思います」(平成21年第2回川崎市議会定例会会議録より)と発言しているので、住民の要望を拒否できないはずです。

さて、どうなりますことか、ご注目ください。

--
崔 勝久
SK Choi