2010年3月12日金曜日

Goddam、川崎市議会!

今日は午前中、川崎の市民委員会の傍聴に行きました。外国人の参政権賛成と反対の請願がでているので、それを採択するかどうかを審議したのです。

川崎は、民主と自民が同数で、それに公明と共産が続き、参政権に反対しているのは自民だけですから、本来は、多数決で勝つはずなのです。しかし民主と公明が「裏切って」継続審議に賛成したため、市民委員会は慣例として全員一致を原則としていることもあり、今回は、予想通り棚上げ(継続審議)になりました。公明は山口委員長に従い外国人の人権云々を言っていたので賛成するのだと思っていたら、最後は継続審議賛成でした。わけがわかりませんね。

民主は国会では参政権の法案を提出する準備をしているんじゃないのか? しかし川崎の民主党は、民主党は一枚岩ではないと啖呵を切っていました。傍聴のはずの民主の最右翼の議員はまるで、「在特会」や右翼の雰囲気のような男でしたね。背広の裏に日の丸をつけて見せびらかせているという噂です。さもありなんですね。

まあ民主の団長は、これまでの民主の水準を落とさないと豪語していましたが、5年前は、全員一致で賛成しているのですから、これは民主の水準を落としたとしか言えません。まあ、それでも、あんな若手の右翼的な、人の言うことをまるで聞かなそうな議員がいるんでは頭が痛いことでしょう。同情します。しかしどっかで決着をつけるべきときが来ると思いますが・・・川崎北部は、市民運動に関心が多い人たちが多く住んでいるとか聞きますが、なんであんな右翼的な民主党党員が当選するんでしょうか、来年の選挙では落選運動をやりましょう。北部のみなさん、頼りにしてまっせ。

自民はひどいもんです。質問はためにするもので、因縁をつけているとしか言えない水準ですね。本人は勉強しているつもりなのでしょうが、例の憲法の「固有の権利」と、最高裁の「判決」と「傍論」に関して執拗に自分に有利なように、行政から言質をとろうとしていました。

市民委員会で審議をして、棚上げが決まる前に、自民党は本会議に参政権反対の議案を提出すべく準備して、各党にその案を回していることがわかりました。ネットや無所属の議員は、市民委員会を無視していると怒ってましたが、さあ、自民党は蛙の面になんやらなのか、まともに抗議に応えるのか、どうでしょう。

2010年3月10日水曜日

第133回川崎市民フォーラム集会報告ー望月文雄

先週あった「市民フォーラム」の詳細な報告が望月さんからありました。リクルート事件や縦貫道高速道路の中止を求める運動ではその中心的な役割を果たしてきた「川崎市民フォーラム」の20年にわたる歴史のなかで初めて、在日朝鮮人に関するフォーラムが持たれました。

恐らく日本の地方国家公務員で最も「在日」に詳しい山田貴夫氏が、停年を目前にして「在日」の状況に関する詳細な資料を準備し、日本そのものが世界の中で外国人の人権擁護の面では先進国で最も遅れているという
状況を説明し、参政権は当然のことだと主張しながら、自分のやり残した課題に関しての率直も報告がありました。

自民、民主、共産、ネット神奈川、無所属の各市議の詳しい発題内容も報告されています。

主宰者の今井さんからは、戦後の在日朝鮮人の置かれた立場、これまで公害運動の中でも公にされてこなかった、川崎南部(産業道路より南にある「在日」集落)の池上町の秘話を公開されました。その他、参加者からの率直な意見が述べられています。一読ください。

望月文雄 HP Syndrome:http://homepage3.nifty.com/tajimabc/new_page_201.htm

2010年3月9日火曜日

私の講演録です

「調布ムルレの会」の30周年というので私がつたない講演をさせていただきました。それが、『日本の外国人政策と在日コリアン』(調布ムルレの会シリーズ13)の中に収録されています。

「在日朝鮮人から日本人に問う」というタイトルを与えられたのですが、そうでなく、40年の間に「歴史的課題を共に担う」になったいきさつを述べています。
http://homepage3.nifty.com/tajimabc/new_page_199.htm

他には、田中宏さん、李進熙さん、佐藤信行さんの講演録も収録されています。
●田中宏:「日本の外国人政策と在日コリアンー日本国喪失から入管最新改正まで」
●李進熙:「在日社会の変容と私の歩み」
●佐藤信行:「再燃する「指紋押捺印」問題の根底にあるものー「外録証」がなくなり、法務省直轄の「IC在留カード」へ


小冊子をご希望の方は直接、ご連絡ください(頒布 700円)。
http://choufu_murure.at.infoseek.co.jp
(電話:090-2336-6243 天利方)

2010年3月8日月曜日

「川崎モデル」の提案者との話し合い

専修大学の宮本光晴教授とお会いしました
教授は、専修大学が国に申請して承諾を受け発足させたプロジェクトの成果物である『川崎都市白書』の著者のお一人で、現在は都市政策研究所の所長をされています。出身が大阪であり、高校も近く、ご子息がICUを卒業されたとのことで30分の予定が1時間半にも及びました。ざっくばらんな話し合いになり、大変、協力的で今後もいろいろとご指導いただけると思います。

教授は企業研究を中心とした近代経済学専攻で、『環境再生』のマルクス経済学の著者たちとは違いがあるようですが、それでも中村剛治郎教授はマル経の原則主義的観念性(私の言葉です)を著書で批判されており、地域経済の分析に関しては現実に即して研究するしかなく、何系の経済学なのかということは私にはあまり重要なことではありません。宮本教授もそのようにお考えのようで、川崎の臨海部の問題に関しては、行政を含め『環境再生』派と『白書』派が一緒に討論することにも快く賛成してくださいました。4月には行政の都市計画の担当者、5月には、『環境再生』の著者の一人である佐無田さん、6月には専修大の先生、そして秋には全体が一堂に会するシンポができればと思います。

専修大の白書に関しては、素人の私が一読して感じたことをお話ししました。まず、公害を克服してその過程で得たノーハウと新たな研究開発によって、知識集約型の産業構造になり、省エネや新エネルギー開発でエコ・環境都市になる(可能性を秘めた)川崎モデルとして全世界に誇れると分析・提案された内容は本当にそうなのか、『環境再生』で批判されている点はどうなのか、川崎モデルは企業中心で既存の施設の活用にすぎない新産業はこれまでのWater Frontに市民が近づけない環境を固定化するだけではないのか、インキュベーションを強調しているがあまりにスケールが小さく、もっと底辺から育てる仕組みが必要ではないか、市民参加がなかったのではないかなどなどです。

それに対して教授は、調査方法はフィールドワークによる地域全体の分析ではなく、一部を取り出したものなので、地域の実態を知らないところが多い、と正直に話されていましたし、川崎の臨海部に関しては立場の異なる学者同志の率直な意見交換はこれまであまりなかったということも認められておりました。

JFEがある限り、Water Frontが市民の憩いの場になることは実際はむずかしいということをヨーロッパ視察で強く感じられたようです。市民運動ということでは、産業博物館を作り、日本の近代化の実像をあるがままに展示する、その中に朝鮮人がどのように働かされたか、現在の問題は何か、公害はどのように発生し、どのように克服の努力がなされたのか、しかし現状はどうなのかなどなどを展示できればいいですねと、話しはつきませんでした。これからが楽しみです。人はやはり膝を突き合わせて話し合うべきですね。レッテル貼りや、排除や糾弾をする運動パターンを乗り越え、徹底した対話によるあるべき社会の模索の必要性と可能性を強く感じた出会いでした。

2010年3月7日日曜日

第133回川崎市民フォーラム <川崎臨海部づくりの原動力=在市朝鮮人子孫の参政権を拒否していいのか? どう保障するのか?>

ミューザ川崎シンフォニーホールにて約30名が集まりました。市会議員6名(自民2名、民主1名、共産1名、ネット1名、無所属1名)が一言づつ述べ、市職の山田貴夫氏の発題に続き、自由討論となりました。

自民の議員の一人は、自分には差別観はないが、選挙権は別で、選挙をするなら帰化をすべきという論調でしたが、同じ自民の坂本さんは、意見は違っても共通の場をつくれないのかという発想をしたいということでしたが、それでも実際は自民は参政権反対の立場であり、党が拘束をするのであれば悩むという心情を吐露していました。

同じく、日立闘争に関わり市職員から市議になり現在民主党団長となっている飯塚市議は、本来は党として賛成をしなければならないのだが反対派の議員もいてまだ党としてどう対応するのか決めていない、11日に市民委員会の様子を見て決断したい、これまでの民主の流れから後退することのないようにしたい、と話していました。11日に実際、各党はどのような対応をするのか、行政から地方参政権は賛成するという言質をとれるのか、注目しましょう。

山田氏は停年を前にした発題になり、心置きなのは、臨海部の「在日」集落に手がつけられなかったことと、外国籍公務員の処遇の件で決着をつけられなかったことと正直な気持ちを話していたことは称賛に値すると思います。日本の外国人の施策に関しては、世界の水準からみて遅れているという現実を踏まえて参政権の問題を考えるべきという立場で、特にレジュメの冒頭、テッサ・モリス・スズキを引用しながら、「多文化共生」は「コスメティック・マルチカルチャラリズム」で「過去の暴力の隠蔽」という言葉(『現代思想』2001年7月号)にショックを受けたと話し、ニューカマーの増加で「多文化共生」が強調されるが、(植民地支配による)「在日」の「過去の暴力の隠蔽」の歴史をないがしろにすべきではないという意見と聞きました。

この山田氏の主張は、私たちが12年前から、市民運動と行政と市職が一体となって展開してきた「共生」キャンペーンに対する批判と通底するものなのでしょう。山田氏が「コスメティック・マルチカルチャラリズム」論に「衝撃を受け」、(安易な)「共生」を戒める「共生」批判論者ということは初めて知りましたが、直接、本人から聞いてよかったです。山田氏、永い間のお勤め、御苦労さまでした。

その他フロアからは多くの率直な感想・意見が述べられました。10年以上の歴史をもつ「市民フォーラム」が初めて「在日」の問題を取り上げたことに心より敬意を表します。

多くの発言の中で、自分には差別意識はないとか、民族と国家は関係なく「人間として」という発言もありましたが、私は、差別とは社会構造であること、また民族・国家とは関係なく「人間らしく」と言いながら、今回のように参政権で国籍を持ち出している現実があること、また私自身は「民族」「国家」という観念と45年にわたって格闘しようやく相対化するようになったのに、日本人は自分の中のナショナル・アイデンティティに無自覚でその観念と闘わずして簡単に「人間らしく」と言いすぎると指摘しました(どこまで通用したでしょうか)。

また私は、山田氏が心残りとした臨海部の「在日」の集落の問題は、これまで公害闘争の中でも研究者の中でも取り上げられなかったと指摘し、主宰者の今井さんからは、川崎における関東大震災のこと、「在日」を無視した公害対策などの貴重な話がありました。今日のこの論議が出発点になり、公害と「在日」を視野に入れた「地域再生」の本格的な議論が生まれることを期待します。

2010年3月4日木曜日

市議会傍聴感想と、委員会傍聴案内

1)川崎市議会の傍聴感想
3月2日、川崎の市議会で、民主、自民の代表質問がありました。外国人の参政権に関しては、民主党が、参政権に関する陳情に関しては棚上げする(審議の継続)ことを決めたためか、各党ともあまり熱が入らない様子でした。民主は質問さえなく、自民の質問もおざなり、それに回答する市民・こども局局長の回答も、はっきり言って、おざなりでした。例の最高裁の判決に関しても、傍論には触れず、最高裁は外国人への参政権の付与を否定したと話すだけでした。

2)市民員会の傍聴をしましょう!
3月11日(木)午前10時から、市民委員会で、私たちのだした賛成と、反対の陳情の審議がなされます。各党で12名の市議がどのような議論をするのか、そして行政の見解をどこまで引き出すのか、注目されます。私たちの陳情は、民団新聞が記したように、反対の陳情内容を一つ一つ正確に反論したものなので、それを俎上に上げた議論の中で、どのように議員が自分の意見を述べるのか、要注目です。

勿論、陳情書とともに、猪俣さんの出した「在日外国人の地方参政権について」という小冊子は全ての議員に回っているはずです。全国からその資料請求が猪俣さんに来ているとのことです。その小冊子には、猪俣さんの巻頭言、崔、加藤さん、山田の小論が入っています。正確な情報、知識という面では反対の陳情書(A4で1枚)に比して、「新しい川崎をつくる市民の会」(代表 滝澤貢)で出した陳情書によって、現在の川崎市の外国籍公務員の管理職に昇進できない問題も明らかにされているので、各党がどのような意見を述べるのかによって、彼らの問題意識が明らかにされると思います。

みなさん、11日には是非、市議会に出て、議員の議論、行政の回答を見届けましょう。

2010年3月1日月曜日

たけしのTVタックル、観ました?

今晩の9時から、「是か非か、外国人参政権」の「討論」がありました。これは「討論」ではありません。反対派の議員たちは、日本籍をもった朝鮮族の中国人にスパイと言ってましたね。また、たけしは、冒頭、オームの人たちを地域から追い出した例をあげました。

司会の女性がヒートアップする「討論」を団扇で仰いで押さえていましたが、まさに、まともな議論になっていません。憲法を取り出し、参政権は日本人「固有」の権利、最高裁判決での「傍論」は無意味と繰り返し、外国人が参政権をもつと「危険」と繰り返すのみです。だから、正確な知識が必要だと言うのです。でも、今日のTVを観た人は正確な知識・情報に接する機会がなく、たけしの意図はどうであれ、外国人はいざとなれば「危険」というところに行きそうですね(ああ、ああ、ため息)。

みなさん、私たちが川崎市議会に出した陳情書や、私の小論(間もなく小冊子になります)をできるだけ多くの人に読んでもらってくださーい。

崔 勝久
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民団新聞(2月24日)は、私たちの陳情書に言及しています。

<地方参政権>反対論を論破 川崎市議会に賛成求め陳情 2010-02-24
 【神奈川】「新しい川崎をつくる市民の会」(滝沢貢代表)は17日、「永住外国人の地方参政権の早期実現を求める意見書を川崎市議会であげる事に関する陳情書」を潮田智信市議会議長に提出した。

 この陳情書は市民から幅広くパブリックコメントを募り、同会事務局がまとめた。地方参政権付与への「賛成」を求めるにとどまらず、昨年末に別の市民団体が提出した反対陳情の根拠に対する具体的な論破となっているのが目新しい。「市民の会」では陳情書の提出に終わらず、市民向けに小冊子をつくって広く配布していくことも検討している。

 定住外国人に対する市民施策で同市は、全国政令市のなかでも先駆け的な存在だった。94年10月3日には「定住外国人に参政権を求める」意見書を出席市議全員の起立で可決している。今回の賛否両論の陳情書は3月3日の本会議で委員会への付託の是非が決まる。
(2010.2.24 民団新聞)