2010年7月16日金曜日

「当然の法理」を問う 鄭香均さんが横浜国大で講義 ー  民団新聞より

「当然の法理」を問う 鄭香均さんが横浜国大で講義

【神奈川】東京都の保健師として管理職就任を認めない
「当然の法理」の不当性を問い続けてきた鄭香均さんが
5日、横浜市保土ヶ谷区の横浜国立大学で約90分の「特別
講義」を行った。同教育人間科学部の加藤千香子教授が、
「差異と共生」の授業枠の中で招請した。

 鄭さんは看護3職から国籍要件が外された88年、都の保健師
として採用された。外国籍としては当時、第1号だった。その後、
上司から管理職受験を勧められながら、日本国籍がないことを
理由に拒否され、裁判に訴えた。

 最高裁での敗訴について、鄭さんは「日本には正義がない。
日本の民主主義が問われている」「当然の法理は日本国籍
保持者全体に係わる問題」だと諭した。他人の苦労話とばかり
思っていた学生の中には、予想外だったのか、一部で戸惑いと
反発も見られた。

 一方で、「日本人ならば日本の法に従うのは当然だと
思っていましたが、ふだん、法を意識していない私は、
知らず知らずのうちに法に縛られすぎているのではないか」
と肯定的に受け止める意見も目立った。

 加藤教授は、「公務員は公権力であり、それに従う
のは当然だとしてきたいまの学生世代には、えっ自分? 
なに、どうして? という感じでしょうね。こうした揺さぶり
こそが必要」と確かな手応えを感じていた。

(2010.7.14 民団新聞)

2010年7月15日木曜日

韓国から来た、ある民族主義者A教授との対話

A先生、先日は長時間お話をする機会をつくってくださり、ありがとうございました。A先生は韓国から来て30年経ち、もう15年も日本の大学で国際法の教鞭を執っていらっしゃるそうですね。国際法の専門家として、地域や地方自治体より、国家対国家の関係を重要視し、その意味で帰化をし、韓国のオリジンを公言する政治家として日本の国政に参与することの意義、重要性を強調されていました。

オールドカマーとニューカマーとは、例えば指紋押捺を強いられる点を具体例として挙げて、その違いを強調されていました。オリジンを明確にする、民族アイデンティティにもっとも関心がおありのようで、「在日」の本名で生きること(元野球選手の張本が毎週日曜日、テレビで張本として出演していることに憤慨し、Changと名乗るべきだということでしたね)、帰化してもオリジンをはっきりとさせるべきだということでしたね。

私はそんなA教授に対して、民族主義者ですね、と言いました。否定も肯定もされず、ちょっと意外な表情でした。アイデンティティを明らかにするという当然のこと、どこでも通用するであろう正当な主張に、それは民族主義ですねと言われ、若干、揶揄されたような、そんな倫理的な言い方は観念にすぎず、実際の生活の実態を知らずに倫理的なあるべき論を言っていると言われているような気持になられたのでしょうか。

実は私も40年前から民族に目覚め、日立闘争に関わるようになってから、日本社会の差別と同化の歴史・政策を糾弾し、本名で生きることを宣言し、地域の「同胞」子弟の教育、その父母や行政への働きかけに全力をあげ取り組んできました。公立学校の教師にも「在日」を日本人と同じように教育するのは、無自覚な同化政策だと彼らを糾弾してきました。

しかしA先生、65になった今、私は学校の先生が正義感からか、自分の価値観からか、多文化共生を掲げ、「在日」は本名で生きるべきだと「在日」子弟に働きかける実践を教師集団の目標に掲げている実態を見て腹立たしく思うのです。自分と関係をもつ数年間で、どうしてその子供たちに民族的な自覚をもって生きて行くように、本名を名乗るように説得、教育しようとするのでしょうか。差別に負けないよう、勇気をもって生きて行くようにというきれいごと、建前をよくも恥ずかしくもなく言えるものだと思います。

教師自身が言いたいことも言えない状況に置かれているということを子供たちはよく知っています。もっと長い時間をかけて、人間としての在り様を求めていけるように(またそのように生きられなくとも)彼らを見守ることはできないのですか、長い一生の間で自立して人間らしく生きることを求めてくれればいい、自分もそう生きるからと、生徒(学生)に教師として言えることはせいぜいそこまでということに気がつかないのでしょうか。

A先生、私は、「在日」もニューカマーも日本で定着して生きようとする場合、永住権をとるのか、日本国籍をとるのか、まったくその人の自由だと思いますよ。問題は、日本社会に定着するのであれば、その地域の住民として国籍に拘わらず、その地域のあり方に関心をもち関わりをもたなければ、そしてその地域がよくなっていかなければ、自分自身の生き方が不自由になるということです。A先生はそのことを認めながらも、でも日本社会がそのように受け留めないのではないか、だから帰化して国政に参加して、そのような状況を上から変えていくべきだと強調されました。

それは飛躍しすぎです。観念・論理としてはありえても(またそのよう考える政治家もでるでしょうが)、自分の住むところで人間らしく生きることを求め続けない限り、そしてその要求を他の人々に認めさせない限り、実は社会は変わらないのではないでしょうか。それを証明するのは、障がい者の運動です。一切動くことのままならない障がい者が看てくれる人に申し訳なく思うのでなく、当然の権利として自分の欲することを口に出し求めるには闘いが必要です。同じことではありませんか、私たちも。

地域の変革が可能であり、仮に成功しても、地域ごとに格差が生じ、その変革された部分さえ、日本政府は平準化ということで元に戻すかもしれないということをいくつかの例をあげられました。地域の発展は国と別にはありえないということは私も認めます。しかし、国の政策だけで地域がよくなるということはありえません。地域は地域の独自の歴史・文化・風土をもち、その住民が主権者として関わることなくしては地域の変革はないと、私は考えるのです。

地域住民一人一人が大切にされ、一人一人の意見が尊重されるようになって初めて、外国籍住民もあるがままの姿で、また各人が大切だとするアイデンティティ(価値観)が受け入れられるのです。同性愛者のアイデンティティが尊重されることも基本的には同じだと思います。ですから時間がかかっても、外国籍住民も日本人と一緒になって、そのような社会にすべく、そのような社会をつくるべく闘うしかない、と私は考えます。

A先生、昨日は初めての出会いでした。ずけずけと失礼なことを申し上げたかもしれません。非礼をお詫びいたします。これをきっかけにして、韓国からのニューカマーとして日本に定着しようとされる方々と十分な対話をすべきだということを学ばせていただきました。今後とも、よろしくお願い申し上げます。

2010年7月8日木曜日

仙谷長官に期待―中韓の戦後処理「改めて決着を」(朝日新聞)

今朝の朝日で、仙谷由人官房長官が7日、都内で講演をして、中国や韓国などとの戦後処理問題について「ひとつずつ、あるいは全体的にも、改めてどこかで決着し、日本のポジションを明らかにする必要がある」と述べたそうです。

新聞報道では、朝鮮人や中国人の強制連行、遺骨収集、在韓被爆者、朝鮮総督府時代に日本に持ち帰った財産の他、日韓基本条約の「改善」にまで踏み込んだようです。従軍「慰安婦」問題については報道されていませんが、彼にその点に関する問題意識がないということは絶対にないでしょう。問題はむしろ、これまでの運動側がどのように再組織をして、
「慰安婦」問題の具体的な提案をするのかということではないでしょうか。

私は6月5日のブログに、「拝啓、仙谷官房長官へ」を書き、期待を述べました。
http://anti-kyosei.blogspot.com/2010/06/blog-post.html

改めて、仙谷さんへの期待を表明します。根拠は何もないと言えばないのですが、彼からのメールにあった、日立就職差別裁判の闘いで学んだ、これだけは譲れない<モチーフ>に期待するからです。11日の選挙結果、9月の党代表選などマスコミで民主党の内部に関していろんな情報がながれるでしょうが、仙谷さんはどのような対応をするのでしょうか。

>先日民団婦人会の研修会に出席する機会がり、40年前の日立就職
>差別裁判の闘いの一端で学んだ私のモチーフなどを話しました。
>だれがなんと言おうとこれだけは譲れない私の精神的財産です。

2010年7月7日水曜日

鄭香均さん、昨日のご講義、お疲れさまでしたー加藤千香子


昨日の横浜国大での鄭香均の「特別講義」は、加藤千香子教授の
「差異と共生」の授業枠の中で具体化されました。これで
日立闘争の当該の朴鐘碩が2回話しをしたので、「在日」の
戦後史に残る人物2人が横国で「特別講義」をしたことに
なります。昨日のブログで記しましたが、「在日」当事者
からの話を聴き、関連する資料や本を読み、学生が自分の頭で
考える機会が体系的に作られればいいなと、思います。

加藤さんが鄭香均に出したメールをご本人の承諾を得て、
ブログで公開させていただきます。それで、読者のみなさんは、
特別講義の内容、学生の反応を知ることができるでしょう。

また、加藤さんが日立闘争における日本人と「在日」の「協働」
に関して学会で発表されたことを、香均の話を聴き、どのような
方向で発展させればいいのか、その思いを記されています。

崔 勝久

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鄭香均さま

昨日は本当にどうもありがとうございました。また、蒸し暑い教室
でのご講義、おつかれさまでした。
昨日の講義、今日もずっと考えさせられていました。

何より、ご自身の看護婦・保健婦になった経緯からはじまり、
それだけでも重い意味をもつ内容ながら、さらに裁判へ、そして
後半では「正義」や「民主主義」をどう考えるかという、現在の日本
社会とそこに住む者に向かって問いかけるという展開、
一言一言の重さと深さを実感しながら、聞き入ってしまいました。

学生にとっては、後半、自分たち自身の権利にかかわってくる
問題だという指摘が、おそらくまったく予想外だったのだと思います。
他者の苦労話だと思っていたら、いつのまにか当事者は自分?
えっ? 何、どうして? という感じでしょうか。
少なからぬ戸惑いもあったかもしれません。
ですが、こうした揺さぶりこそが必要なのだと感じます。
本当は、鄭さんの揺さぶりを受けて、さらに私たち教員の方で
学生に咀嚼させ、考えさせていかねばならないのですね。

来年も講義されますか?という学生の質問がありましたが、
学生は拒否反応ではなく、もっと知らなければならないことに
気づいた、そのうえできちんと対話したいという前向きな姿勢の
表れなのだと思います。


これは私見ですが、70年代には「日本人」が「在日」に向き合
うことと(「共同」)とは、「抑圧者」である自己を認めること、告発
を受けることでありました。

ですが、それはともすれば贖罪意識や観念的な「抑圧者」の自覚に
終わりかねないものでもあったでしょう。鄭さんは、そうではない
新たな「共同」の方法を提案されたようにも思います。

もっと必要なのは、「日本人」自身が、国家の奴隷になる被害者でも
あるというその痛みを自覚し、その意味で自らの人権を何より大事
にすること―実はそれが現在難しいのですね―ではと、あらためて
考えています。

2010年7月6日  加藤千香子

2010年7月6日火曜日

横浜国大での鄭香均の特別講義を聴いて

みなさんへ

蒸し暑い日が続きますが、お変わりありませんか。私はこの1カ月、
「人権の実現ー「在日」の立場から」という論文づくりに没頭
していたのですが、ようやく書き上げました。『講座 人権の再定位』
(全5巻 法律文化社)の第4巻、『人権の実現』(編集 斎藤純一)
のなかの論文で、この秋に出版されるとのことです。

昨日、加藤千香子教授の「差異と共生」の授業枠で、鄭香均の
特別講義がありました。約90分の話で、岩手の高校時代、まったく
就職ができなかった経験から始まって、東京都の保健士になる過程、
裁判所の判決内容など、時には涙を浮かべながらも、学生に「主権
在民」の意味を問うなど、学生にとってはとてもチャレンジングな
特別講義だと思いました。本当にいつ聴いても香均は話が上手。
話す内容がそのまま原稿になるという、天才的な才能の持ち主です。

判決の持つ意味について、「在日」にとってというより、日本人自身
にとってどのような意味を持つのかという彼女の説明については、
学生たちは理解ができず、自分たちの勉強不足を告白していました。
しかし「在日」を可哀そうな存在と思っていたであろう彼らが、しっかり
と憲法を含めて勉強をしないと何もわからない、見えてこないということ
を実感したということこそ、今後の第一歩だと思います。

私自身は、石原慎太郎都知事が「与党には親等が帰化した党首、幹部
が多い。先祖への義理立てか知らないが、日本の運命を左右する法律
(外国人地方参政権)を作ろうとしている」発言から、多くの政治家や
ひいては芸能人にまで、誰が「在日」かということがネット社会で
話題になっている、異常な「魔女狩り」に似た騒ぎに注目しました。

この騒ぎは一体、なんでしょうか。とても嫌な状況ですね。私は娘が、
生きるためにアメリカに留学したいと訴えてきたことを思い出します。

私は、「韓国併合」も知らない大学生がいるという事態と、この「在日」
騒ぎの持つ意味をしっかりと考えるためには、小手先の対応でなく、大学
において「在日」についての体系的な教育プログラムを作る必要があるの
ではないかと、強く感じました。当事者の話を聴き、疑問点を出させ、
一定の本を読ませ、リポートを提出させ、とにかく「在日」の状況を知り、
それによって日本社会の実態をどのように考えるのか、複合的に考える
訓練を大学でしないでどこでするのでしょうか。

大学関係者に考えていただきたいですね。いかがでしょうか。
横浜国大だけでなく、このメールを読まれている各大学関係者の
みなさんのご意見をお願い出来ますか。私たちも積極的に協力
させていただきます。

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崔 勝久
SK Choi

2010年6月15日火曜日

川崎の臨海部について考える懇談会のご案内

7・17(土)懇談会のご案内
川崎臨海部の歴史・現状・課題について市民参加による地域再生
を目指して


川崎の埋め立ては日本の工業化と共に始まり、今年で100年に
なります。「韓国併合」と同じ時期です。戦後、日本は経済最優先
で工業化に邁進し、川崎では海を埋め立て、臨海部は世界に類のない、
ごく一部の人口海岸でしか市民が憩うことのないコンビナート地帯に
なりました。
現在は公害を克服し、その過程で技術革新が進み、廃棄物の利用や
新エネルギーの開発によって、世界に誇る「環境都市・川崎」が
誕生したと宣伝されています。

公害は本当になくなったのでしょうか、京都議定書で約束した炭酸
ガスの削減は守られるのでしょうか。また既存の企業の施設の活用
を前提にして、20年後、30年後、川崎の海はきれいになり市民
が憩うことができるような、「持続する社会」になるのでしょうか。
それとも今のままの重工業を中心とした工場地帯として残すしか
ないのでしょうか。

これまで臨海部の実態に関して市民はあまりに知らされていません
でした。市民参加によって、行政・企業と話し合い臨海部の課題を
明確にして共に地域再生を目指したいと願います。そのためには
正確な知識を踏まえて議論をしていく必要があると考え、横浜国大
の中村剛治郎教授をお呼びして以下の懇談会を開催することにいた
しました。いろんな立場の人が自由に意見交換できるような場に
したいと思います。

なお会場は25名しか入れません。ご希望者は事前に事務局のメールか
電話で申請下さい。

・日時  7月17日(土)午後13時から17時まで
・場所  川崎市役所第三庁舎604号室
     川崎区東田町5-4(川崎駅東口徒歩5分)
・発題  中村剛治郎さん(横浜国大教授)
     
・内容 講演と討論 『川崎臨海部の歴史・現状・課題についてー
           市民参加による地域再生を目指して』
                            

「新しい川崎をつくる市民の会」
事務局:川崎市川崎区小川町11-13 日本基督教団川崎教会
連絡先:skchoi777@gmail.com、携帯番号:090-4067-9352

2010年6月13日日曜日

横浜市の歴史教科書の動向についてー加藤千香子さんより

みなさんへ

週末はどのようにお過ごしですか。

横浜国大の加藤千香子さんより、 横浜市教科書問題の現状について、
多くの人に知らせてほしいとの要望がありました。

私は横浜市が市内全地域において「つくる会」編の中学用歴史教科が
配布されるように画策されている過程に注目しています。

市長、市会議員(特に若手民主党議員の増加)のナショナリズムを
強調する傾向(これは外国人地方参政権反対につながります)、
教育委員会(市長の任命、議会の同意)の独走ということがひとつの
方向に固まった場合、初めて実現されるのですが、しかしまさかと
思っていたことが、一度その方向に行き始めると、今度はその阻止
そのものがとてつもなくむつかしいというのが実情です。

代議員制民主主義では、リコールの制度はあっても、3万人
以上の地方自治体ではほぼ不可能です。中学校の現場の
教師がなかなかものが言えない状況にあるなかで、どのような
闘いが横浜で展開されるのか注目し、支援したいと思います。

崔 勝久
SK Choi

skchoi777@gmail.com
携帯:090-4067-9352

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横浜市ではこの4月より自由社版『新編 新しい歴史教科書』
(「つくる会」編)の使用が8区ではじまっていますが、
この間の状況はさらにひどいものです。
教科書資料集として浜教組が「歴史教育資料集」を作成し組合員
に配布したこと対し、産経新聞はキャンペーンをはり、市議会
さらには国会で問題とする動きがエスカレートしています。

私ども横浜教科書研究会は、昨年秋に市民、市内の現職・元教員と
大学研究者などでつくった集まりですが、4月には、教科書の内容を
検討し冊子『「新編 新しい歴史教科書」でどう教えるか?』第1号
を発行しました。この7月には第2号発行の予定で、現在準備を進めて
います。

先日「つくる会」によって市教委宛に出された請願では、浜教組だけで
なく、私たち横浜教科書研究会の冊子も対象にあがっています。
言論・表現の自由、教育の自由にかかわる重大な問題だと思いますので、
皆さまには動向に注意していただき、またご支援いただければと存じます。

冊子『「新編 新しい歴史教科書」でどう教えるか?』第1号は、
希望者に配布しております。(協力金300円以上)
ご希望の方は、以下の連絡先にメールでお申し込み下さい。

240-8501 横浜市保土ヶ谷区常盤台79-2
横浜国立大学教育人間科学部 歴史学研究室
横浜教科書研究会
yokohamakyokasho@yahoo.co.jp
045-339-3436, 3434

加藤千香子

以下、転送・・・・

教科書問題に取り組む皆さまへ
「新しい歴史教科書をつくる会」(代表 藤岡信勝)が、横浜市教委に
請願を提出しています。
請願の内容は全文を「つくる会」のHPで公開しており、口頭意見陳述
も求めています。請願および意見陳述の可否は、22日以降の市教委で
審査される予定です。

この請願は、横浜市教職員組合が組合ニュースの特集号として作成した
「歴史資料集」と、これとは別に、大学の研究者・教職経験者・市民に
よる団体である横浜教科書研究会が作成した資料集「自由社版『新編 
新しい歴史教科書』でどう教えるか?」について、以下の3項目を
要求しています。

横浜市教委では、昨年の自由社採択を仕切った今田忠彦氏が今年度も
教育委員長であり、6月現在は、6人の教育委員のうち、教育長以外
は昨年度と替わっていません。
今田氏については、自由社代表執筆者の藤岡氏と度々会い、自由社
採択の内諾を与えていたという不正疑惑情報が採択決定前からネット
上で流れていました。
(市民団体が調査と審議延期を求めましたが、市教委は無視して採択
審議を強行)

また、請願で問題にしている浜教組の「歴史資料集」および横浜教科
書研究会の「自由社版・・・でどう教えるか?」は、いずれも自由社
教科書を使うにあたっての資料集であり、この資料だけで授業が展開
できるわけでもなく、その作成・配布に違法性はありません。
教科書使用義務についても、判例(伝習館訴訟判決)で、法律上どの
ような場合が違法となるかが具体的に示されており、これらの資料集を
使用して違法となるようなケースを生じさせることはほとんど不可能
です。

浜教組の資料集については、市議会での質疑で今田忠彦委員長が、
浜教組の行為が法令に違反する可能性があるとして、「自分たちが気
に入らなければ法律に違反してもいいということになると、教育制度
の根幹にかかわる」との発言を行った他、参院の義家弘介議員(元
横浜市教育委員・ヤンキー先生)が川端文科大臣に質問したり、産経
新聞が繰り返し記事を掲載したりしていますが、いずれも事実無根の
違法キャンペーンとも言うべき内容です。

請願は長文ですので、HPアドレスと請願項目のみ貼り付けます。
http://www.tsukurukai.com/01_top_news/file_news/news_274.htm

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             平成22年6月4日
横浜市教育委員会
委員長 今田忠彦 殿

  横浜市教職員組合(浜教組)の違法行為に関する請願

           新しい歴史教科書をつくる会
                                    
           会長 藤岡信勝

1. 請願事項
(1)横浜市教職員組合(浜教組)が、「学校ポスト」を不正に利用
して、貴教育委員会管轄下の学校教員1万人以上に配布した違法文書、
「浜教組ニュースNo.179 中学校歴史資料集」(4月1日発行、
42ページ)と、これに密接に関連する文書である、横浜教科書研究会
「自由社版『新編 
新しい歴史教科書』でどう教えるか?」(4月1日発行、20ページ)
を、貴教育委員会の権限と責任において、可及的速やかに回収・処分
して下さい。
(2)このような違法行為がくり返されないために、上記文書の作成と
配布に関与した教員(企画立案者並びに実行行為者)を懲戒処分して
下さい。
(3)教員の「教科書使用義務」について、教員ならびに父母・住民に
広く知らしめる措置をとって下さい。