皆さんへ
この週末はどのようにお過ごしですか。
今日は、「臨海部の未来を本気で考える会」の渡辺さんのHPのブログの内容を紹介いたします。アスベストが危険で多くの問題を抱えていることは知っていましたが、「評価基準」がないということは初めて知りました。
同様に、二酸化窒素の数値ももまた公害問題の大きな評価基準になるのですが、これも現在設定されている基準が何に基づくものなのか、どうして基準の変更がなされたのかということは曖昧です。
研究者によっていろんな説があるようですが、問題は、現在、川崎の小児喘息の罹患率は全国平均をはるかに超えているという事実です。川崎北部では小学校区でなんと17%のところがあります。児童100名のうち17名が喘息だというのです。
これも二酸化窒素だけが原因ではないと言われていますが、二酸化窒素がその大きな原因のひとつであることは間違いありません。小児喘息が自動車の排気ガスによるものなのか、臨海部の工場から発生するものなのか(臨海部の高い煙突から出される公害物質が海風に乗って北部に流されているという説もある)、それらの複合的なものなのか断定はできません。
しかしこの罹患率の高さは何を意味するのか、それに対してどのように対処するのか、この問題も、行政・企業・市民による調査、研究、具体的な提案が急務だと思われます。川崎の公害運動に関わってきた人たちのご意見をお願いいたします。
崔 勝久
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なにが危険であるかの評価基準もないのに、安全も危険もない!
今、日本のアスベストのレベルというのは世界から本当に立ち後れている。
それもそのはず、いったいどういった状況が危険であるのか、安全であるのかの判定する基準さえもうけておらず、それなのに、安全だとか危険だとか論じている世界で、これ以上が危険という数値を決めていないのに、そんな論述はなりたたない。
これを、ばかみたいに時間をかけてやっているといおうか、ただ、問題をなかったことにするのに、政府や行政がうまく使っているだけである。
例えば、亜硫酸ガスが危険かどうかとうことを論じるのに、何PPM以上を危険とする、ということを決めていないのに判定が不可能であることと同じように、アスベストでは、まったく決められていない。
これが、アスベスト問題を解決する上で、また、被害の拡大を防ぐ上のさまたげになっている。
最近の、水戸参議院議員の国会答弁でも、最後に、基準値を検討して定める必要があるとした主張に対して、環境省は、まったく答えなかった。
つまり、アスベスト問題を解決したくないのである。その間に被害は出続け、人はどんどん亡くなっているのに、それを知らないふりをしているということでもある。
もし、このまま中皮腫や、肺がんが増え続け、そしてその責任が、基準値をもうけなかった環境局の「不作為」となれば、環境省の責任はまぬがれない。
今、求められているのは、スレートが粉々になった時にはどのように飛散して危険なのか、また、湿潤したらどれほど安全であるかの、科学的データだろう。
これをまったく知らずに、スレートが安全かどうかの論議もなりたたないのがなぜ分からないのだろうか。多分、論議すらしたくないのだろう。
アスベスト問題は、まさに国や自治体の「不作為」他ならない。
渡辺治 「本気で臨海部の未来を考える会」HPより
http://www.owat.net/rinkaibu-mirai/rinkaiblog.html
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